人生の楽園　【岩手・二戸市】二戸の奇跡「ニノガーデン」｜夫婦が育てた1500坪の癒し空間と彫刻の庭

2025年10月18日放送の「人生の楽園」は、岩手県二戸市が舞台。主人公は、藤嶋淑子さん（68歳）と夫・明範さん（70歳）。6年かけて畑を美しい観光ガーデン「ニノガーデン」へと変貌させた夫婦の物語です。本記事では、庭づくりの背景や見どころ、店舗情報・アクセス情報・開園日まで詳しくご紹介します。

Uターン夫婦が育てた❝わたしの庭❞
二戸市の高台に広がる「ニノガーデン」とは
6年かけて畑を庭に変えた夫婦の物語
園内の見どころ｜花・山野草・彫刻の調和
店舗情報・開園日
アクセス情報
まとめ｜自然と人が調和する癒しの庭へ

Uターン夫婦が育てた❝わたしの庭❞

岩手県二戸市の高台に、まるで絵本の世界のようなナチュラルガーデン「ニノガーデン」があります。かつて畑だった1500坪の土地を、夫婦が6年かけて整備し、花と彫刻が調和する癒しの空間へと生まれ変わらせました。

二戸市の高台に広がる「ニノガーデン」とは

「ニノガーデン」は、岩手県二戸市福岡横山に位置するオープンガーデン。春と秋の週末に一般公開され、北岩手に自生する植物や宿根草を中心に、四季折々の花々が咲き誇ります。園内には彫刻作品が点在し、自然とアートが調和した空間が広がります。

6年かけて畑を庭に変えた夫婦の物語

岩手県二戸市の高台に広がる「ニノガーデン」は、藤嶋淑子さん（68歳）と夫・明範さん（70歳）が、定年後にUターンして築き上げた広大な観光ガーデンです。元々は祖父母の代から受け継がれた畑。荒れた土地に手を入れ、6年の歳月をかけて1500坪の庭へと生まれ変わらせました。

淑子さんは、教員として宮城県で働きながら3人の娘を育て、後にスクールカウンセラーとしても活躍。一方、秋田出身の明範さんは彫刻家としての道を志し、教員の仕事と創作活動を両立してきました。夫婦は茨城県つくば市で長年暮らし、定年後に淑子さんの故郷・二戸市へ移住。母親の介護をきっかけに、ふたりはこの地で新たな人生を歩み始めます。

最初は「戻って来ざるを得なかった故郷で、何か楽しみを見つけたい」という思いから始まった庭づくり。木を伐採し、花や山野草の苗を植え、明範さんは樹木の植え替えや小道の整備を担当。設計図は無く、すべては淑子さんの感覚と経験に基づいて配置されました。夫婦でコツコツと作業を重ねるうちに、庭は少しずつ形を成し、2023年春には「ニノガーデン」として一般公開されるまでに至ります。

園内の見どころ｜花・山野草・彫刻の調和

「ニノガーデン」の魅力は、ただ花が咲いているだけではありません。自然とアートが融合した空間には、訪れる人々の心を癒す工夫が随所に散りばめられています。

四季折々の植物たち
春にはチューリップやヒヤシンス、夏にはコキアや宿根草、秋には紅葉とともに山野草が彩りを添えます。北岩手ならではの植物も多く、地域性を感じられる構成です。
感覚で描かれた庭の構成
設計図ではなく、淑子さんが「この場所にはこの花を」と直感で植えた花々が、自然の流れを生み出しています。ハーブエリア、バラエリア、山野草エリアなど、歩くたびに景色が変わるのも魅力の一つ。
彫刻と自然の融合
明範さんの彫刻作品が園内の随所に配置され、自然の中に静かに佇む姿が印象的です。代表作「宇宙ゆく船」など、テーマ性のある作品が庭の雰囲気を引き締めています。
歩く楽しみを演出する小道
くるみの殻を敷き詰めた小道、ウッドチップの大通り、タイルを使った道など、足元にもこだわりが。歩く感触や音が心地よく、五感で楽しめる設計です。
ペット連れにも優しい空間
2024年にはドッグランも新設され、ペットと一緒に訪れることができるようになりました。自然の中でのびのびと過ごせる空間は、動物にも人にも優しい設計です。