2025年10月25日放送の「人生の楽園」は、亡き夫との約束を胸に、故郷の魅力を伝える一日一組限定の宿『古今呂の宿 福とみ』と特産品「いいたて雪っ娘かぼちゃ」づくりに励む渡邊とみ子さんをご紹介します。本記事では『古今呂の宿 福とみ』で体験できる❝までい❞な暮らしと店舗情報、アクセス情報についても詳しくご紹介します。
震災と避難、そして夫の病ーー数々の困難を乗り越え、福島県飯館村に誕生した農家民宿「古今呂の宿 福とみ」。亡き夫との夢を形にしたこの宿は、特産品「いいたて雪っ娘かぼちゃ」と郷土料理、そして❝までい❞な暮らしを通して、ふるさとの魅力を伝えています。
渡邊とみ子さんが叶えた「夫婦の夢」

福島市出身の渡邊とみ子さんは、三重県での縫製会社勤務を経て、飯館村出身の福男さんと結婚。洋裁の仕事をしながら村に根を下ろし、50代で「かぼちゃの特産品開発プロジェクト」に参加。夫婦で「農家民宿を開いて、村の魅力を伝えたい」と夢を描きました。
2011年、特産品「いいたて雪っ娘」が完成。しかし東日本大震災と原発事故により避難生活へ。福男さんはがんを患いながらも畑作業を続け、とみ子さんを支え続けました。2018年、福男さんは夢半ばで旅立ちますが、とみ子さんはその後も準備を続け、2024年6月、ついに宿をオープンしました。
飯館村の特産品「いいたて雪っ娘」とは?

「いいたて雪っ娘」は、飯舘村で開発されたオリジナル品種のカボチャ。やさしい甘みとホクホク感が特徴で、地元の郷土料理にも使われています。宿ではこの雪っ娘を使った料理が提供され、訪れる人々の心と体を温めます。
「古今呂の宿 福とみ」で体験できること


- 一日一組限定の宿泊体験:木の香りと温もりに包まれた客室で、静かな時間を過ごせます。
- 郷土料理の夕食・朝食:阿武隈地域の伝承料理や雪っ娘かぼちゃ料理を❝までい❞に提供。
- 農業体験プラン:宿のご予約の際にオプションとしてお選びいただけます。
《語り部プラン》一団体様:5,500円
《ちまき作りプラン》おひとり様:1,100円(材料費含む)
《畑仕事体験プラン》おひとり様:1,100円
《料理作りプラン》おひとり様:1,100円
店舗情報
- 店舗名:古今呂の宿 福とみ
※当施設には5人部屋(14畳)と2人部屋(6畳)があり、最大7人まで宿泊可能 - 所在地:福島県相馬郡飯館村飯樋字大橋180
- 電話/FAX:024-597-6059
- 電話:080-5740-4656
- 営業日:水・木・土・日(臨時休業あり)
- チェックイン:15:00~
- チェックアウト:~10:00
- 公式サイト:体験型農家民宿「古今呂の宿 福とみ」
- Instagram:までい工房 渡邊とみ子
- Threads:までい工房 渡邊とみ子
アクセス情報
車:飯館村役場から約10分。県道31号線から細道に入った場所
まとめ|ふるさとを味わう宿が、心をほどく理由
「古今呂の宿 福とみ」は、ただの宿泊施設ではありません。夫婦の夢とふるさとへの愛が詰まった場所であり、訪れる人に❝帰ってきたような安心感❞を与えてくれます。雪っ娘かぼちゃのやさしい甘みと、までいな暮らしの温もりに、心がほどけるひとときを。


